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FASHION

ストリートとラグジュアリーのアメカジ流解釈

2021.10.09

ストリートとラグジュアリーのアメカジ流解釈

服の色にも機能的な裏付けを求めるアメカジでは、実は“黒”は存在感の薄いカラー。逆に言えばブラックを基調とした着こなしを取り入れることによって、アメリカンカジュアルに新たな価値が加わるのではないだろうか。

photography by TOYOAKI MASUDA styling by RYO KURODA
text by SHUNSUKE HIROTA

Balenciaga – アメリカの野暮ったさを逆手にとったクリエイティブ

バレンシアガが流行らせたダッドシューズは“Dad”、つまりアメリカのイナたいお父さんが履くようなスニーカーをデムナ・ヴァザリアがそのクリエイションで進化させた姿。アスレチックなセットアップやウエストポーチ、ベースボールキャップといったアイテムも同様に、いずれもアメリカから登場した中年男性の愛用品であり、90年代以降は長らく垢抜けないものとして日陰に追いやられていた存在。しかしそれらもデムナの手にかかれば、新鮮な驚きをもってワードローブに迎え入れられるファッションピースへと変貌を遂げるのだ。

Balenciaga - アメリカの野暮ったさを逆手にとったクリエイティブ
フーデッド Tシャツ¥103,400、パンツ¥94,600、キャップ¥47,300、ベルトバッグ¥108,900、スニーカー¥128,700/以上バレンシアガ(バレンシアガ クライアントサービス)、サングラス¥47,300/バレンシアガ(ケリング アイウエアジャパン カスタマーサービス)
Balenciaga - アメリカの野暮ったさを逆手にとったクリエイティブ
Key Item

メッシュ&ナイロンのアッパーに極大ヒールを装着。わざと接着剤の跡やシームを剥き出しで構成しているあたりも、90年代の量販シューズへのオマージュか。

Celine – 黒で装うカレッジ&アスレチック

セリーヌが公開した2020年春夏のルックは、エディ・スリマンが10年近く住み続けていたL.A.のユースカルチャーを写し取ったかのようなクリエイションだった。このスタイリングも同様に、アメリカの若者文化の根底を支えるカレッジを基本に据えて黒で構成したもの。アイビー御用達のタイトでテーパードがかかったジーンズに、ガチャベルトを思わせるテープ素材のロゴ入りベルト、今の空気感が伝わるルーズ目なシルエットのスタジャンと、各時代におけるアメリカの少年性が汲み取られた、エディらしいモノづくりが随所に反映されている。

Celine - 黒で装うカレッジ&アスレチック
ブルゾン ¥500,500、スエット ¥100,100、パンツ※参考商品、ヘアバンド¥3 4 , 1 0 0 、ベルト¥33,000、スニーカー¥100,100※全て予定価格/以上セリーヌ オム バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)
Key Item

革小物が原点のブランドだけあり、革の扱いの巧みさが光る1着。元来スタジャンはユルめの身頃だが、更にバルーンシルエットを強調することで定番品にトレンドを加味した。

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