SUBSCRIPTION

  1. TOP
  2. CULTURE
  3. My Legends by 幹田卓司 vol.151 – WACKO MARIA WOLF’S HEAD 28 –

CULTURE

My Legends by 幹田卓司 vol.151 – WACKO MARIA WOLF’S HEAD 28 –

My Legends

2022.06.07

My Legends by 幹田卓司 vol.151 – WACKO MARIA WOLF’S HEAD 28 –

ワコマリアとウルフズヘッドのS/Sコラボレーションで定番なのが半纏とダボシャツ、ハワイアンシャツとロカパンだろう。今回はそれらを一挙にご紹介する。

photography by FUMIHITO ISHII edit by SHUNSUKE HIROTA

ヴィンテージに敬意を払いながら、オリジナルを超えたモノ作りを目指す

「今回のコラボレーションは森から“卓司君のファイヤーパターン”というお題をもらって描いたもの。半纏に抜染プリントすることを想定しながら描いたので、特に半纏とダボシャツの出来が気に入っていますね。Tシャツとハワイアンシャツのプリントは色があった方がカッコいいので、ワコマリアでベースの生地やカラーも含め決めていきました」。

ファッションアイテムとしては異色と言える半纏やダボシャツを森氏がコラボレーションの題材として選んだのも、東京の下町に生まれ、祭りで神輿を担ぐことが生き甲斐の一つでもある幹田への相応しいオーダーではないか。

「祭りに関わる人々にとって、半纏やダボシャツは非常に重要なもの。最初は根津にある染物店に依頼して製作していたのですが、店主が亡くなってしまったこともあって今はワコマリアが仕立ててくれています」。

半纏、ダボシャツに施されたファイヤーパターンはモノクロで大人な印象に仕上げた。どこか不動明王の光背を思わせるような和のテイストも感じさせる。ハワイアンシャツとTシャツは金赤や黄色、ミントグリーンといったカラーを採用し、カラフルながら全体のトーンを統一することで落ち着いた雰囲気に仕上がっている。ロカパンはヴェルベットの切り返しにドレープに合わせて煌めく金糸のストライプがゴージャスな印象だ。

去年のワコマリアの忘年会では、以前作った半纏をまとった幹田がDJとして登場したそう。確かに普段のコーディネートに一枚羽織るだけで、日常をお祭り気分に変えてくれるパワーを秘めたアイテムではないか。そしてもう一つ、両者のコラボレーションで定番となっているアイテムがロカパンだ。

「ドーメルの生地を使用して仕立ててあり、金糸でストライプが入ることで50’sのロカビリーらしい雰囲気に仕上がりました。また、今回は敢えて以前のモデルよりも細身でスラリとしたシルエットを採用しました。今まで色々な生地で何度も作ってきて、複数本持っている人も多い。それらと違うシルエットや着こなしができるようにアップデートすることにしました。もともと僕がロカパンを作り始めたのは、ヴィンテージだと生地が傷んでいるものがほとんどで、着用に耐えられない状態のものばかりだったから。今はワコマリアとコラボすることでより質の良い生地を使えたり、納得のいくクオリティで作れるようになりました」。

幹田がスタッズアイテムを作るようになったのも、ヴィンテージではサイズやコンディションなど実際に着用には向かないものがほとんどだったためだが、今や当時のアイテムを超えたアートとして認知されている。このロカパンも同様に、ヴィンテージを超えたマスターピースと言えそうだ。