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CULTURE

VibratioNote Vol.37 by 田中凜太郎

VibratioNote

2021.12.09

VibratioNote Vol.37 by 田中凜太郎

今月のモデルは、2年ぶりの再会となったナタリアさん(LAから約2時間離れた、「ジョシュア・ツリー」という砂漠地帯に在住)。用意したのは1970年代のヒッピー系レザー・ファッションでして、この手のアイテムをアメリカ人女性が着ると……いつも撮影が上手くいきますね!

Text & Editorial Photography by Rin Tanaka
Courtesy of PS Kaufman, Lust and Fond,Natalia, Zip Stevenson

“Rock”って何だろう!?(中編)

2021年も残り僅か。今年の締め括りは大好きな革ジャンを撮影しながら、「ロックとは何か?」を考えてみます!

プカ、プカ、プカ……。あれは1986年秋、当時高校1年生だった僕はクラスメイトの関根君と授業を抜け出し、屋上でタバコを吸っていました。空を見上げると、真っ青な秋晴れが広がっていました。「(僕が通う)都立三田高校のレベルだと、良い大学に現役合格する確率は僅か数%。90%以上が浪人生となります」— ガーン!これは入学直後にクラスメイトから教わった衝撃的なデータで、高校一年生の段階で僕の浪人生活はほぼ確定していたのです。この頃から考えるようになりましたね。人と違う道を歩まないと、この先僕の能力では難しいなぁ……と。

“ロックの本場”アメリカで、「色々なやり方があるぞ」と教わった。

関根君はいつも大きなショルダーバックを携帯していて、中から小さなラジカセを取り出し、スイッチ・ボタンを押しました。

「う~授業をサボって、イエ~……タバコの煙、とても青くて~」(R.C.サクセション/『トランジスタ・ラジオ』より)。

高校一年生の春で既に僕は「学年でビリの方」に属していましたが、特に不安を感じなかったのは、当時の日本がバブル好景気の真っ只中で、世の中全体が明るかったからではないでしょうか。例えば、放課後に週3日ほど駅前のスーパーでアルバイトをしていましたが、明るい職場で、しかも時給も良かったんです。そのアルバイト代で僕は月に2回以上ライブ会場へ足を運びました。それは学校の授業よりも学ぶことが多い、「最高な社会勉強」だった気がします。

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