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第106回 最終回 捨てずに良かった一冊のノート

男のリーダーシップ

2022.06.06

第106回 最終回 捨てずに良かった一冊のノート

人材育成コンサルタント、守谷雄司氏による熱血マネジメント講座。今回のテーマは、「後ろを振り向きながら、前に進む」です。「断捨離」ムードの中で、捨てようとした古びた一冊の大学ノートから、今を生きる貴重な教訓を得ました。

direction & text by YUJI MORIYA illustration by CHINO A

「断捨離」などできない、やれないものと諦めつつも(SENSE第103回でも少し触れました)、月に1回程度は、溜まりにたまった研修の資料やノートの類、雑誌や新聞の切り抜き等、捨てる物はないかとチェックしてはいるのだが、その度に「これも使える」「これは取っておこう」という私なりの光もの資料が見つかり、捨てられない気持ちや熱意が出てきて、結局は元の状態に戻ってしまう。

しかし、この本に出会って本当に良かった。その本、『捨てない生き方』(五木寛之/マガジンハウス)の中で五木氏が強調されていることは、「愛着のある“ガラクタ”は人生の宝物である」、だから捨てなくていいと。これから紹介する一冊の古びた大学ノートも、私にとってはガラクタにすぎなかった。

なにせ30年も前のノートだけに、ところどころのページが破れており、セロテープで貼り付けている状態だ。表紙には、「自分に喝を入れよ!」と黒のマジックで書かれており、ページを開くとボールペンや万年筆、鉛筆等で書かれた文字がぎっしりと埋まっていた。本当に捨てずに良かった。今から30年も前の記録だ(「自分に喝を入れよ!」として、毎日少しでも書くことを義務付けていた)。

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