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男のリーダシップ 第102回『「不安」に克つ!』

男のリーダーシップ

2022.01.31

男のリーダシップ 第102回『「不安」に克つ!』

人材育成コンサルタント、守谷雄司氏による熱血マネジメント講座。今回のテーマは、「孤独力」を鍛えよ、です。「コロナ禍での不安」、「職場での孤独」等々、不安の種が尽きない昨今ですが、今、“自分ができることを誠実に一つ一つ、丁寧に成し遂げる”、この強い精神力こそ必要です。これこそ、日本人の底力であったはずです。

direction & text by YUJI MORIYA illustration by CHINO A

“習慣は第二の自己をつくる”と言われている。ひとつの習慣を長い間続けていくうちに、自己のなかに作家であり、詩人でもあった寺山修司さん(私の好きな作家の一人である)の言葉に、こんな一節がある。「明日、何が起こるかわかってしまったら、明日まで生きる楽しみがなくなってしまうことだろう」(「あゝ荒野」(角川文庫))。確かに、言われてみれば、その通りで、予定外の出会いの連続こそが、人生そのものであり、だからこそ、嬉しくもあり、悲しくもあったりする。だとすれば、ちょっとした理不尽で想定外のことが起こっても、必要以上に「不安だ」「孤独だ」などと言って、内に閉じこもることはない。不安や理不尽なことは、いつの時代でも、誰もが経験するものなんだから(内容は人によって違うが)。

今、君に求められているのは、「案ずるより産むが易し」の精神である。そこで、「仕事の習慣」、学者や評論家の先生曰く、「現代人は、不安の時代を生きている。だから、“孤独”や“孤立”は避けられない」と。私にその言葉を否定する気はないが、だから何なのだと言いたい。

良くも悪くも、新型コロナウイルスの感染拡大で、テレワークが普及した。場所を選ばず仕事ができるの冷静に考えてみると、いつの時代も、誰だって、心の中にあるのは不安ばかり。いや、不安いっぱいで生きているという側面を持っているものだ。「生きていくということは、寺山修司氏の言われる通り、不安のなかを前進していくことだ」と言ってもいい。あるベストセラー作家がテレビ番組で「いつ売れなくなる日が来るかわからない。だから、その日、その日を精一杯生きるだけ」と、不安な胸の内を語られていた。

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