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鳩山会談 第三十二回 GUEST 渡辺裕介さん

鳩山会談

2021.11.09

鳩山会談 第三十二回 GUEST 渡辺裕介さん

今回のゲストは「たのしみを作る」会社として様々なコンテンツを生み出しているチョコレイトの代表取締役CEOの渡辺裕介さん。映画の脚本を練っているチームの傍で、アニメを描いている人がいたり、展覧会の準備に試行錯誤しているそばで、広告のアイデアが100個くらい並べられていたり……。そんなジャンルを超えた様々な楽しみを作る注目企業を率いるお方です。起業するまでの経緯、広告のコンテンツ化、D2Cのファッションビジネス、直感に従う生き方まで、話は大いに広がりを見せました。

edit & text by KAIJIRO MASUDA
illustration by CHINO A

鳩山
佐藤可士和さんとか個人でやってらっしゃる方はいますが、集団だとチョコレイトが光りますね。

渡辺
ありがとうございます。マスの時代は刷り込み浸透ができましたが、今の時代はSNSのクチコミという言葉に乗ることが大事。個人のメディアのタイムラインという編成に乗せてもらえるかが大事なんです。

守谷
共感しかないですね。

鳩山
個人のメディアの編成に乗るという言葉はすごい面白いですね。ファッションに話を移したいと思いますが、渡辺さんにとってファッションはどういうものでしょうか?

渡辺
弊社とファッションの相性はいいと思っていて、ファッションを中心にD2Cの事業を行っています。今は商品が機能では差別化ができない時代。背景にあるストーリーと打ち出し方が、差別化要因として大きくなってきています。

鳩山
具体的には?

渡辺
大きく言うと2つあって、ひとつはタレントやインフルエンサーとのブランド作り。今やってるのはアパレル、ジュエリー、下着でアパレル中心です。この5年は個人がメディアになる時代でしたがが、今後は個人がメーカーになる時代。もうひとつは、商品力や技術力は高いのに打ち出し方が苦手なブランドの企画プロデュースです。

鳩山
アメリカではセレブリティがブランドを作る例は多くあって、ドクター・ドレーのビーツや、カイリー・ジェンナーの化粧品などが代表的な成功例ですよね。ただ事業規模が大きい成功例は、ちゃんとその業界のパートナーがいます。一方で個人のブランドもどんどん出てきていますね。数億ぐらいまではポーンといくこともありますが、それが続くかどうかは怪しい。ファッションはサイクルがあるので、長く続けるのは簡単じゃありません。

渡辺
その難しさは感じています。だから組む人のファッションへの本気度を重視してます。タレントさんにはファンが付いているので、いきなり売れるんです。でもそれはグッズ的な要素で、それを本当にブランドがいいから買うというところまで持っていきたいです。

鳩山
最後に読者のメッセージをお願いします。

渡辺
自分の直感に従って生きて行くと自分らしい生き方になるし、生きがいを感じられる仕事に出会えたりします。自分の心に素直になると人生が楽しくなるし、想像していなかった自分になれるということを、会社を辞めてからの6年で感じています。センス社じゃないですが、肩の荷をおろした生き方が今の時代には合っているのではないでしょうか。

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