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男のリーダシップ 祝!第100回 『「オタク人間」(私はこれしかできない)歓迎』

男のリーダーシップ

2021.11.09

男のリーダシップ 祝!第100回 『「オタク人間」(私はこれしかできない)歓迎』

人材育成コンサルタント、守谷雄司氏による熱血マネジメント講座。今回のテーマは、自分からこれを取ったら何も残らない。人の生き方を羨んだり、自分の仕事を卑下するのではなく、「私はこれをするために生まれてきた」と考え、〝一業に徹する〞「オタク人間」、そんな生き方もありかなと考えます。

direction & text by YUJI MORIYA illustration by CHINO A

毎年、新しい年は始まる。その都度、君の人生100年時代の新しいページが開かれるわけだ。

ところで、「人生100年」の言葉の震源地は、英ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授らの著書『ライフシフト 100年時代の人生戦略』である。今や、一企業一生涯の時代ではないのだから、人生をいくつかに区切って設計していけばよい。当たり前のことだが、人生には、しなくてもいいこと、持たなくてもいいものが一杯ある。

なぜなら、自分に「こうしよう」とか、「これをやろう」という強い目的意識がないと、いつも人の言うままに、あるいは人に引きずられて行動することになる。例えば、ビジネス雑誌で「男40歳を過ぎたら、定年後の人生を考えよ」という特集が出ると、今の自分は何の準備もしていない等と不安に駆られたり、今は一つの企業に骨をうずめることなどナンセンスと誰かが言えば、自分も転職を考えなくてはと思い悩んだり。誰かが副業を始めたら、視野も広くなりキャリア形成にも役立つと言えば(もちろん、収入増しは当たり前だが)、自分も副業は考えねばと不安な気持ちになる等、人間には人と同調してないと不安になるという群衆心理にもてあそばれることがある。

冷静に考えれば、時々の流行というものもあり、時代の空気というものもあって、自分では自分の道を歩いているつもりでも、それが他人や時代によって作られた道であったりもする。だから、「私はこれでいく」という主体性がないと、その場の空気にいつも流されてしまうのだ。とにかく、しっかりとした自己を持っていれば、付和雷同することはない。

私にとって、研修という仕事は、「一道を行く」「一業に徹する」。そのものであり、これしかできないのである。そう心に決めた以上、誰にも負けないくらい、それを高め、極めることが大切だ。最新の情報機器に精通し、何でも知っている、できる人と比べたら、私なんぞ時代遅れの男の典型だ。(最近やっと、ショートメールが打てる程度。デジタルの分野には興味と関心がなく、やがてなくなるであろう電話、ファックス、紙の類にしがみついて仕事をしている)。

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